叢荘8148号室―ZIT-report「NYMレポート」(1)
読み物コンテンツへ

(1)



今年も東京はお台場で恒例の旧車イベント、ニューイヤーミーティング(NYM)が行なわれる。

どっちかっつったらアキバだろ

昨年一念発起し、なけなしのお小遣いをはたいて初めて見学に行った私は、その規模と活気に圧倒されて 「ぜひ来年も行かなければ」と心に決めていた。
 で、毎月おっさん達と草ヒロを探している内に月日は瞬く間に流れ、年が明けて、NYMの噂がそこかしこでちらほら聞こえ始めた頃、私は新幹線の切符を購入した後、一応二人に結果は分かっていながらも「NYMに一緒に行かないかい?」と声を掛けてみた。

インチン氏は
「ああ? 俺はどっちかってぇとオダイバよりはアキバだな、だっはっは」

 タチ氏は
「東京へ日帰り? そんな朝早く起きれるんだったら、毎回君にモーニングコールなんか頼まないだろ」
 とそれぞれ期待通りの反応を示してくれた。

そうなのだ、もう皆さんはご存知かと思われるが、タチ氏の朝の弱さはもはや職人芸の域に達している。

私は探索日の朝必ず彼にモーニングコールをしているのだが、その度に
「二度寝するかもしれないので、適当な時間にまた電話してくださいな」

また都合が合ったら行きましょや  と言われ、律儀にそれを守り通している。頼む方も頼む方だが、不平を言わずそれを忠実に実行している方もどうかしている。

 タチ氏に私からのモーニングコールが不要になった時は彼が身を固めた時だろう、と私は勝手に思っている。


話が逸れてしまった。



今回の目的は、実車の見学やカタログの冷やかしももちろんなのだが、「叢荘」が日頃大変お世話になっているりあっちさんを初めとする方々とお会いする事である。
 りあっちさんとは事前に連絡をさせていただき、快諾を得ている。これはかなり濃い遠征になりそうだ。

早朝の窓外 当日は名古屋発6時52分ののぞみ号に乗ることにした。これだと東京着が8時30分、会場には9時過ぎに着く計算なので時間のロスがほとんど無い。
 新幹線に乗るのは昨年の上京以来一年ぶり。改札を通ると私のおのぼりさん度数がほぼMAXに達した。
 もう寒さなんかへいちゃらである。
 行きは指定を取っていたのでとてもゆったり出来た。
 それにしても新幹線は速い。ぼーっとしていたらもう豊橋を過ぎていた。
 ちょっと引いちゃうくらいの速さである。
 途中草ヒロの有りそうなニオう地帯もあったが、速すぎてよく分からない。浜名湖の周辺でフロンテハッチと思しき廃車体を目にしたが定かではない。茶畑には基本的に草ヒロは無い。
 しかしこんなことを書いていると

「コイツはいつも草ヒロのことしか考えていないのか」

と思われるかもしれないが、決してそんな事は無いということをここでは強調しておくべきだろう。 もうへいちゃらなのです ただ残念だったのは昨年は車窓から見事な富士山を拝む事が出来たが、今年は雲に隠れて全く見えなかったことだ。

さて、ほどなく東京駅に着いて真っ先に私がした事と言えば、上京した証に東京駅の看板(ホームの屋根から吊り下げられている奴)をカメラに収めた事である。

これぞ「旅の恥はかき捨て」だ。調子に乗って新幹線も撮影してやろうとも思ったが別にそこまでする事もないであろう。


■次ページ(2)へ


■読み物INDEXへ戻る





SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送