叢荘8148号室―インチンコラム「草ヒロ探索紀行」其乃弐(1)
其ノ弐
「探索隊 ジンクスに悩むこと」
(1)


私は、大変憤っているのでアル!

何に? とヒトは問うやもしれぬ。いや、別に何に憤っていてもキョーミねぇや、 ケッ、と或いは思う向きもあるかと思うが、ここは話の都合上、何としてもキョーミ を持っていただきたい。

と、煽ってみたが、やはりこれは比較的どーでもいいことな ので、軽くナナメに読んでいただければ結構です。

プンプン!

さて、と、ここでようやく話の本題にはいるとみせかけて、どうしてそうは問屋が おろさない。ここで素直に本題に入らないことに別段特別な深謀遠慮があるわけでな く、じゃあいつ本題に入るのか? それは書いてる本人にも皆目見当もつかない。なに せ日ごろの草ヒロ探索で、あっちにフラフラこっちにフラフラしている手前、それに ついての本コラムもどうしてもフラフラするのはご容赦願いたい。

「不定期刊と題打ったものの、第二稿アップまで間が空き過ぎてるんじゃないです かぁ?」

というタチ氏の遠まわしな催促に、心底震え上がっていることは公然の秘密であ る。なにせ世を忍ぶ仮の姿である勤め人のお仕事が忙しくって、というのは無論イイ ワケである。ともかく最近は趣味を同じくする先達の方々が当HPにもお越しになっ ておられるということで、これは大変喜ばしい状況である。我々探索隊一同、深く感 謝すると共に、ゆるんだパンツのゴムを引き締め、益々探索活動に注力する所存です。 と、最初に本題からそらした因果か、文章が面白いようにポンポンと脇道にそれてい くなぁ・・・何事も最初が肝心ですね。

探索

思うに先達の方々とても様々な形で草ヒロ探索を進められていられるのだろう。そ れゆえまだまだこの方面においてはヒヨッコに毛が生えたようなモンである私が探索 隊の活動の様子をここで書き記すと、それは当たり前ですよというツッコミがあるや も知れないが、毛の生えたヒヨッコのことですんで愛嬌と思って、やはり軽くナナメ に読んでいただきたい。

さて私は数回の草ヒロ探索活動を経て、ある種の法則性を見出した。名づけるとす るならば「ババァの法則」とでも言おうか。勿論HPというのは不特定多数の方々が 閲覧できる場所であるから、当然このババァという呼称は対象物に対する私の深い愛 情が込められていることは、あえて説明するまでもないことであるが、やはり小心者 の私としては、やはり「お婆さんの法則」と大胆にもわずか数行で呼称を変更すること も辞さない。

そも「お婆さんの法則」とは一体何か?

我々探索隊は、その活動を日中に行うことを常とする。構成メンバーがたったの3 人とはいえ、各々世を忍ぶ仮の姿を持っている身同士、日程を調節してフリーな1日 という時間をなんとかひねくり出してその活動にあてる。当然このひねくり出した一 日という時間は大変に貴重なものだ。探索活動中にふらりと立ち寄った古本屋でガ チャポンに興じることなど1回くらいしかないと断言できる。それくらい貴重である ゆえその活動は大抵早朝より始まる。 ここどこ!? 朝もや晴れきらぬ時間帯に集合場所に集まった隊員は颯爽と探索車に乗りこむ。運転を任されている私はギリリとステアリングを握りブロロンとアクセルを吹かす。やぁやはり3人も乗ると車も重いわい、などとうそぶいてみる。なんのことはない緊張のあまりサイドブレーキをおろし忘れているだけである。
こうして探索活動がスタートすると、我々の目の前に次々と草ヒロ達が姿を あらわす、というわけではない。実際思うほど草ヒロ達と遭遇することは容易ではな い。恐らくその辺の感覚は先達の方々も同感していただけよう。私のとなりで隊長た るヅラヲ氏が、道路地図を睨んでいる。
「そこ右、次の交差点で左、そのあとは・・・わからんわ、ここどこ?
 的確な指示が下される。
後部座席で隊員タチ氏が辺りを注意深く見まわし、フゥと溜息をつくとおもむろにタバコを咥え、再びフゥと紫煙を吐き出す。そういった緊張と弛緩を行き交いながら、探索は続けられる。

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