第一回
「スーパーカーブームの巻@」

〜ランボルギーニ・カウンタック〜



家庭の浴槽に温泉水を入れると、浴槽が傷むそうなので、スパーカーの実現はなかなか難しいと思われます。

というわけで、今回こそ本当にスーパーカーブームについて。

スーパーカーブームは1970年代後半ごろでしたか。 幼少の私もどっぷりこれにはまってしまったようで、家にはスーパーカーに関するガラクタ、いや、お宝が少なからず眠っていたりする。 ああ、このサイトを訪れる方は、スーパーカーなんかより、乗用車や商業車に興味があるかもしれませんな。 そのうち、そっち方面の話も出てくると思うんで、しばらくはスーパーカーについてのお話にお付き合いください。

で、このエッセーを書くために、そのガラ、じゃなくて、お宝を発掘していると、「ランボルギーニ・カウンタック」というレコードが出てきました。
どうやら、かなり聞きまくったらしく、傷だらけ。
なんとか、再生は可能のようなので、レコード針を落としてみると、ものすごいスクラッチノイズ。

そのノイズの下から聞こえてきた最初の音は

『ぶーん、ぶーん』

カウンタックのエンジン音
そう、このレコードはカウンタックのを収録したものだったのです。

当時、この手のレコードは少なからず出されていたようで、同様のものを中古レコード屋で何回か見かけた覚えがあります(まったく買う気が起こらなかったのは何故だろう?)。
何でこんなレコードが作られたんでしょうかねえ。ただ、鉄道マニアが電車のアナウンスや走行音、横山やすしがボートのエンジン音を聞いて楽しむのと同じように、車の音を聞いて楽しい人がいるんでしょうな(これを読んでいるあなたがそういう趣味の人だったらごめんなさい。別にあなたの趣味を否定しているわけではないので、怒らないでくださいね)。

というわけで、私もがんばって、このレコードで楽しんでみることにしました。
で、カウンタックの音しか収録されていないのかなと思いきや、その合間には!


『うーん、野牛(野獣?)のような力強い手ごたえ、このフィーリングがたまらない、カウンタックのヤツ』


などというイカレた、いや、イカしたセリフが甘い男性の声で。
こんなセリフを聞かされたら、お姉ちゃんは身もだえして、おばあちゃんも回春してしまいますわ。みなさんにお聞かせできないのが非常に残念。

そして、


『マシンはいつものように快調、俺のドライビングを待っているぜ!』


というセリフで、A面終了
男である私でさえも、腰がふにゃふにゃになってしまうぐらいのエロ、いや、カッコよさ。
「ああ、早く乗って!」という女性の叫びが聞こえてきそうですわ。

早く続きが聞きたいと、ハアハア興奮しながら、レコードをひっくり返してB面に突入。

『ぶーん、ぶーん』

三分間、延々とカウンタックの走行音。セリフは全くなし。

ああ! 興奮させるだけ興奮させといて! こんなに焦らすことないでしょ! このいきり立ったものをどうしてくれる!

怒りと恥辱に震え、歯を食いしばり、必死に耐え忍びながら走行音を聞き続け、B面も残りわずかで終了と言うその時!


『お前の力強いレスポンスを俺は全身で受け止めたぜ』





つづく

次回は「スーパーカーブームA」です。あの幻の名曲が登場?





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