叢荘8148号室―インチンコラム「草ヒロ探索紀行」其乃参(1)
其ノ参
「探索隊 サクラチル」
(1)


    日差しもポカポカと暖かく、すっかり世はがきました。

春めき・・・?

これを書いてる今も、外を見やれば満開のソメイヨシノが目を楽しませてくれます。桜の花ってなんでこんなにきれいなんでしょうか? 普段園芸ごとなぞさっぱり興味がない私ですが、桜だけはいくら眺めていてもあきません。

我が探索隊リーダー、ヅラヲ氏は、屋外の活動が楽になったことと、日照時間がのびたことでいてもたってもいられぬようで、一段と鼻息が荒くなっています。大切な書類等を広げている時に彼の姿を見かけたら急いで押さえることをお勧めします。この場合、押さえるものは書類でもヅラヲ氏当人でもどちらでもかまいません。「木の芽、枯れ時」といいいますが、こういう人が増えてくるのも春の特徴でしょう。私はといいますと、この季節を迎えて少し身辺に変化があり、少しバタバタし、少し本稿の〆切が守れませんでした。なにせ気付けば、とっくに桜は散り、五月の大型連休も終わってるじゃないですか! うーん時間の経つのって早い・・・いや、少し守れなかったどころの話じゃないですね。ていうか、数行書き出しておいてその後放かりっぱなしだったのがモロバレですな。この場をお借りして関係各諸氏にお詫び申し上げます。

ヅラヲ氏は草ヒロ探索ウン十年のツワモノなわけですから、昔から暖かくなるとそわそわしてたかというと、学生の頃はそうでもなかったような気がします。 正に「さくら草ヒロ」・・・ 気づかなかっただけで、私達の知らないところではフガフガいってたかもという考察はできますが。あ、公式プロフィールでは学生時代は草ヒロ活動休止期間中でしたね。

とにかく今回のコラムは「草ヒロ探索紀行」の題を若干意識しつつ、また冒頭、桜の話で書き出した昔の自分に敬意を表して四月の通称「さくら草ヒロ」探索活動を振り返ってお送りしたいと思うところです。じゃ、今までのコラムでは意識してなかったのかい! というご指摘は既に受付を終了いたしました。悪しからずご諒承下さい。

さて「さくら草ヒロ」ですが、これを語る前に一言、言っておきたいことがあります。一見ノンキにフラフラと探索活動に出かけている印象を皆さんはお持ちかもしれませんが、実はこの「さくら草ヒロ」の時、私は息も絶え絶えでした、というより死んでました。ドラクエ風に表現すると「返事がない。ただのしかばねのようだ」といった感じになります。何故か。それは前日におのれの歳も考えず32qウォークなどという無謀なものに参加してしまい、激しく両の足が筋肉痛だったからです。加えて、その時の無理がたたったのか若干風邪気味であまつさえ微熱さえ持っていました。

「インチン大丈夫かな・・・」 「そんなことより草ヒロです」

奇しくも四月の総評でヅラヲ氏が「鬼のように厳しい人達です」とのたまっておられましたが、この時、フラフラな私をうっちゃって草ヒロめざしていつものように小走りで駆けていく氏の後姿をみて「なかなかどうして、やつも立派な鬼じゃわい」などと呟いていたことはここに書き記しておかねばなりません。

そこそこの収穫も得ることができ、なおかつ春の陽気を思うサマ甘受し、ホクホク顔のヅラヲ氏、タチ氏両名でしたが、昼食時に立ち寄ったファミリーレストランで私は遠のく意識のなか、「次の草ヒロが見つかるのが先か・・・俺の意識が消えるのが先か・・・」等と低くうめいていた事実から、私に運転を任せている彼等にとって実は「さくら草ヒロ」は生きるか死ぬかの瀬戸際だったことも加えて告白いたします。よかったねぇ、生きて帰ってこれて。ビバ生還!

そもそも何故32qウォークなるものに参加したのか? インチン氏はウォーキングが趣味だったのか? いやいや、だとすれば翌日ここまで酷い筋肉痛に悩まされることはありません。

半死半生

では何故? その動機は? 物凄い勢いで話が脇道にそれていっている気がしますが、構いません、このまま行ってみましょう。

去年の話になりますが、実は私は世を偲ぶ仮の姿である勤め先の上司に誘われて100qウォークなるものに参加し、見事完歩した経験があるのです。勘のいい方なら既にお気づきかと思いますが、ジャンルで分ければ、これは自慢話の部類に分類されます。が、この艱難辛苦を乗り越えて見事完歩した私がちょっとエラソウに語ることを、ヒトは我慢して読まねばなりません。実に想像を絶する地獄のロードでした。

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